House in Funakoshi
船越の家
壁が上下で異なる軌道を描くことで、実際の部屋の大きさ以上に伸びやかさが感じられる住空間をつくる。
施主の実家である木造2階建て住宅の、階段室から2階部分までを改修し、2世帯で同居するための空間をつくった。玄関、浴室は2世帯で共用とし、それ以外の機能は各世帯で別々に用意するというプログラムで、主寝室と子ども部屋2つで構成されていた既存2階部分を、リビング、ダイニング、キッチン、主寝室、子ども部屋、トイレ、洗面所に改修した。
リビング、ダイニング、キッチンをワンルームとして南側に確保し、個室、水廻りを北側に配置した。リビングの容積を確保するため、リビングとダイ二ングの間にある階段部分では、間仕切り壁の上半分を階段吹き抜け上部に浮かせ、下半分のみ階段室に沿わせたため、上下で間仕切り壁がずれている。このずれが、階段室に光を入れるトップライトとして、また北側廊下からリビングの気配を伝え、連続感をもたらす。また、階段上部の吹き抜けを利用してDJブースを設置している。間仕切り壁は一部雁行して、リビング側では書斎スペースや読書スペースなどオープンスペースの中の少し囲われた場所をつくり、個室側ではクローゼットや勉強スペースをつくっている。
用途 | 専用住宅 |
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所在地 | 静岡県浜松市 |
構造 | 木造 |
敷地面積 | 517.03㎡ |
建築面積 | 141.29㎡ |
延床面積 | 217.47㎡(施工部分78.66㎡) |
設計期間 | 2021.4-10 |
工期 | 2021.11-2022.2 |
構造設計 | OAK plus 足立徹郎 |
写真 | 長谷川健太 |
担当スタッフ | 小田海 |
金物製作 | 江間陽介 |