LOGIC PAC Research and Development center
ロジパック研究開発棟
電子機器の設計、開発を行う企業の研究開発棟で、明るさと大きなワンルームの無柱空間が望まれた。
大きな無柱空間の両側に水廻りや会議室など天井高の低い部屋を配置、その梁が無柱空間にトラスの下弦材として連続し、必要な梁せい分だけ上弦材が上に浮かぶ構成となっている。その梁の高さの違いを生かして、光を採り入れるハイサイドライトを四周に設けた。
ハイサイドライトからは少しだけ空が見える。その空の青が反射して染まったかのような、異なる4色の薄い青でトラスのブレースをランダムに塗り分けた。また、トラスの木は白色に塗装した上で、通常影になる側面を1段明るい白として、場所ごとの色の差を小さくして間接光で明るくなった光の状態に近づけた。それらは言われないと気がつかないか、言われても気がつかないほどのわずかな差だが、確実に、空間に変化を与えている。
執務スペースの上部に、少しだけ補正された非現実的な色と光が揺れ動いている。
所在地 | 静岡県磐田市 |
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構造 | 木造 |
敷地面積 | 497.12㎡ |
建築面積 | 214.11㎡ |
延床面積 | 208.68㎡ |
設計期間 | 2021.4-2021.12 |
工期 | 2021.12-2022.9 |
構造設計 | OAK plus 足立徹郎 花川太地 |
設備設計 | エスエスシー 齊藤隆幸 星貴之 |
担当スタッフ | 清水美紅、小田海 |