Hirano Construction Co.,Ltd.
平野建設新社屋
住宅街と大通りの結節点に建つオフィスとして、そのどちらにもふさわしい建ち方を考えた。
必要なボリュームを2分割すると、ちょうどそれぞれが近隣の住宅と同じくらいの大きさになった。それらを適切にずらしながらL型に配置し、変形ワンルームの執務空間とした。2つの片流れ屋根は中心に向かってずれながら高くなっていき、そのずれはハイサイドライトとなり、オフィス全体に光を届ける。
それらの構成により、ワンルームの中心部では天井が4.4mと高く、明るい、大らかな空間となり、先端部では天井高は2.4m程度まで下がり、個室のような落ちついた雰囲気となる。 ワンルームのオフィス内に空間的な変化が生まれ、フリーアドレス化と併せて、仕事に合わせてふさわしい場所を選ぶことが可能となる。外壁は近隣の住宅や建築で多く使われているタイルとした。色は近隣のタイルの中間的な色を採用した。
大通りから引きを取って見ると、小さな窓がスケール感に変化を与え、ひとつの大きな建築に見える。また住宅街側から見ると、大きな窓によって相対的に2つの小さな家のように見える。そのような見え方の変化によって相反する周辺環境に対してなじみつつ、どこか不思議な魅力のある建ち方となることを期待した。
用途 | 事務所 |
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所在地 | 静岡県磐田市 |
構造 | 鉄骨造 |
敷地面積 | 386.47㎡ |
建築面積 | 223.82㎡ |
延床面積 | 393.28㎡ |
設計期間 | 2020.9-2021.3,2022.9-2023.9 |
工期 | 2023.10-2024.9 |
構造設計 | 柳室純構造設計 |
設備設計 | 機械設備:PLAN-Gエンジニアリング、電気設備:環設備設計事務所 |
担当スタッフ | 小田海 |